馬場のぼる ねこのせかい
馬場のぼる ねこのせかい / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
『11ぴきのねこ』シリーズでお馴染みの漫画家、絵本作家・馬場のぼるの画集。私は馬場のぼるのノホホンとした絵が好きである。この画集は擬人化された猫達を描いたものだが、見ていて思わず頬が緩む。何故この人の描く動物達が良いのかというと、いつも機嫌が良さそうなのである。どこに居ても何をしていても機嫌が良さそうだ。馬場のぼるの絵からは、いつでもその気分の良さを分けてもらえる。春風駘蕩。元気を貰うよりも、ノホホンを貰う方が私はうれしい。この気分、機嫌の良さを誰かと共有できたら、もう充分に幸せである。
2015/10/12
ムフィー
馬場のぼるさんの描くねこの絵は本当にあたたかでユーモラス。11匹のねこの創作の秘話や御本人が小さい頃飼っていた猫の話、のら猫とたわむれながら感じたことなど、楽しいエッセイを交えながら画集が味わえる。生き生きと擬人化されたねこの絵を眺めるのは至福のひととき。
2016/12/04
たまきら
オタマが表紙で借りました。11ぴきのねこの番外かと思ったら、馬場のぼるさんの画集でした。おもわず笑ってしまう楽しさです。
2015/09/14
遠い日
馬場のぼるさんのねこの画集。あとがきによると、こぐま社の創立20周年の記念として上梓された本だそうだ。ねこたちのなんともいえずのんびり、のほほんとした表情に、思わず自分の顔が緩むのがわかる。そして、所々に挟まれた短いエッセイ風思い出話が、これまたいいのだ。巻末の作者紹介に付された馬場さんのお写真、TVで絵を描いて披露されていた頃のものでしょうか、懐かしさがこみあげてくる。
2016/12/27
のん@絵本童話専門
しっぽが太くて、丸顔。人間味溢れる「ババネコ」のちょっとくすっとしてしまうような、様々なシーンを切り取った絵が載っています。「ワインにはタイヤキがよく似合う。」なーんてキャッチーなフレーズと共に。そして、ねこを含めた幼少期の思い出について語られています。特に馬場さんの幼少期の話は意義深いです。馬場さんの創作の原点が、青森・三戸での体験や自然にあるとご本人がおっしゃっています。この本一冊でも楽しめますが、よりその辺りのことが書かれている他の馬場のぼる研究本も併せて読むとより楽しいです!
2021/02/11
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