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ソシオパスの告白

ソシオパスの告白

ソシオパスの告白

作家
M・E・トーマス
高橋祥友
出版社
金剛出版
発売日
2017-02-14
ISBN
9784772415385
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ソシオパスの告白 / 感想・レビュー

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haruka

ソシオパスと診断された弁護士の著者が、仮名で著した自伝。(今は顔バレしてテレビ出演までしてる)罪悪感ゼロで嘘をつき、感情ゼロで成功に突きすすむ。人を傷つけても「相手もそれを望んでいた。弱っていく姿を見て満足!」とあり加虐が快感の様子。「私は善良でありたいと思う」ともあり、おそらく自分を愛しながらも自分の性質が手に負えず、「分かってほしい。私のせいじゃなくて単純にこれが私!」という承認欲求があるのだ。でも、理解し、同情すればするほど彼女を嫌いになる。なぜならその気持ちはあっさり搾取されると分かっているから。

2024/09/04

袖崎いたる

法科大学院で教鞭を取っていたソシオパスな女性教授はソシオパスに関するブログを運営していた。本書を匿名で出版する運びになったのは2013年。著者が実名知りたきゃメールしな!とオープンな姿勢でいたところ、大学に身バレ。するとソシオパス差別が起こり大学退去を命じられる。…とのことだけど、訳者が巻末で「この人の言ってることあまり真に受けんほうがええで」とか諭してるっていうね(笑) ともあれ内容は重厚。視点がソシオパスだけあって冷徹。アゴタ・クリストフみたいに冷ややか。文体だけでも読み応えあるよ。

2020/05/02

DEE

ソシオパスであることを自認し、ブログで発信していた内容を本の形にしたものらしい。 タイトルにもあるように良心や後悔というものを感じず、時に後先考えない危険な行動に走り、しかし知能が高いため周りに溶け込むことも容易。そしてソシオパスである人間の人数は想像以上に多いという事実。 もともと脳の先天的な器質異常が原因らしいけど、子供に遺伝する可能性もなきにしもあらず。 なかなか生き難い人生だけど、その辺りはソシオパスだけあって割り切っている印象。 モンスターから見れば普通の人間がモンスター。 なるほどね〜

2017/12/22

itokake

気持ち悪かった。弁護士で大学教授のソシオパス(この本ではサイコパスと同義)が偽名で書いた回顧録。冗長で一方的なこじつけと引用が多く、誤訳誤記直訳でさらにパワーアップ。p277「ソシオパスの愛と最もよく似ているのは、おそらく子供の愛だろう」と、親になった経験なしに妄言を吐く。暇つぶしに人の恋愛の邪魔。多種多様な自画自賛のオンパレード。危険が好きという通り、カツラと厚化粧でTV出演して身バレ(Jamie Lund, St. Mary's University School of Law)。大学を解雇された?

2021/05/02

しそゆかりうめこ

じぶんには心がないのかなと感じることが度々ある中この本を見つけた。字が小さく難解。こうだからこう、という明確な答えはないようだし、理解が難しい。『利益を追求する上で道徳的に振る舞う企業と同じ』この一文に出会うまで操られてるかのようにとても疲れた。おせっかいのようだけど著者のいうように本当に息を潜めて他者に溶け込んで暮らしている人たちがたくさんいるとしたらその人たちにとってはとても迷惑な本。そして普段の読書にかえるとありがたみがよくわかる本。

2021/10/31

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