認知行動療法の哲学ーストア派と哲学的治療の系譜
認知行動療法の哲学ーストア派と哲学的治療の系譜 / 感想・レビュー
ひろか
ストア派の中に、現代の認知行動療法(第三世代含む)があるということに尽きるのであるが、だから?とも思いながら読んだ。東畑氏のテーマである、そもそも臨床心理学、心理療法ってなんだろう、ということを探るうちに、ここにたどり着いたようだ。
2022/08/28
hryk
ストア派哲学と認知行動療法の類似点などを立ち入って提示する書。ピウリーチを読んで興味持った人が次に読むとよいと思う。監訳者による解題も本書の弱点(実証性がない、統治の観点がない)をちゃんと指摘していて有益。
2023/06/19
azu3
おそらくCBT好きなら、本書を楽しく読めるのかも。1章までは我慢して読んだが、それ以降はパラパラと。イギリスではこんな本がウケるのかね。内容よりも、翻訳経緯のそもそもの始まりに興味がひかれた。SNSで募るなんてイマドキだなって。
2022/10/04
かずほ
コントロールできるものにだけ注力する。コントロールできないものには「訓練された無関心」を発揮する。 でも個人的に「そうやってコントロールできるものに注力したところで<コントロールできないものにいつか滅ぼされる可能性>は残り続けるじゃないか!」と思ってしまう。割り切れない。無理。
2024/01/04
八爪魚細蟹
主にストア派哲学を中心として、認知行動療法との現代的な繋がりが議論されている。ストア派以外だとエピクロス派やプルタルコスなどの新プラトン主義者、デカルトやスピノザといった哲学者が登場する。非常に実践的な内容であり、今すぐにでも日常生活に取り入れることができる技法も数多く紹介されている。私は昔から感情に振り回されることが多いため、少し前からストア派哲学に親しむようになったのだが、具体的な実践が中途半端だったので、この本を手元に心象に振り回されない有意義な人生を目指していきたい。
2023/01/02
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