精神分析のパラダイム・シフトーアンドレ・グリーンの精神分析
精神分析のパラダイム・シフトーアンドレ・グリーンの精神分析 / 感想・レビュー
Bevel
ラカンやラプランシュ、ポンタリスとの距離感の感じなどグリーンのインタビューが個人的には興味深かった。「分析におけることばのやりとりのなかで何が起きているかの真の記述を行なうことは非常に重要であること」はそうだなあと。ウィニコットに影響を受けつつ、情動、ナルシシズム、表象がそこで起こる場としての「枠づけ構造」の内面化、そこから広大な「ネガティブ」の領域とデッドマザーコンプレックスが現れることなど。パラダイム・シフトかはわからんけれど、問題意識自体は例えば現代のラカン派を陰にも陽にも引っ張ってそうだなとか。
2024/05/07
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