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親子は生きづらいー“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語

親子は生きづらいー“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語

親子は生きづらいー“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語

作家
勝又 栄政
東畑開人
清水晶子
佐々木 掌子
出版社
金剛出版
発売日
2022-12-12
ISBN
9784772419345
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親子は生きづらいー“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語 / 感想・レビュー

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M

何不自由なく経済的にも恵まれて育てられても、親と性格的に相容れず(特に母親の影響が大きい…世間体や自分の理想像の押しつけや恩着せがましいタイプ)、不安障害を抱えて生き辛くなる人がいる。それに加えて著者の場合性同一性障害のために自分の存在意義やアイデンティティを見つける術も理解者もない。家でも外でも。女でもなく男の壁は高く。嘘で塗り固めて取り繕って。居場所も生きる意義もない。母親との時系列的形式の自叙伝なので双方の気持ちが読める。決死のカミングアウトを母親が罵倒するシーンは辛すぎた。過去を葬れたらいいのに。

2023/02/04

チェアー

この本の良さは、母子が最後まで美しくわかりあってはいないことだ。わかり合っていないが、相手が生きることは望む。わだかまりは消えていないが、相手が幸福で新た希望する。ここに家族という枠だけでなく、社会的にも「望む」「許容する」という落ち着き先の展望があるように思う。その許容が重なっていけば歴史となり、社会となるのではないか。

2023/03/28

hasebo

トランスジェンダーとしての自叙伝であるとともに、お母さんのその時々の心境など、自然な形で描かれている家族の本。親にわかってもらえない、友達や周囲となぜか馴染めない、そんな経験は誰にもあるのではないだろうか。そんなときにどちらが正しいという正義ではなく、お互いのバックグラウンドを感じてみる、著者の真摯な姿勢には好感を持てたし、今個人的に関心がある対話にもつながるのかと思った。

2022/12/23

FUKUIKE

★★★☆☆ 興味本位で図書館で借りる。読み始めて軽い気持ちで読むべき本ではないことに気付かされた。読んでいる時も読み終わってからも心が苦しい。

2023/02/16

そら

前半はよくあるFTMの自伝史に思うが、母親とのすれ違いも読めるのは新しい。後半は性別移行を経てからの振り返りや経験。シスを「人間様」・自身を「罪人」と思い込んでやり過ごしてきたため、社会的に「男」になってからもメンタルヘルスへの悪影響は続いている。トランスであることの経験ってそうした多面的なストーリーだよな、と思った。

2023/01/11

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