天皇の玉音放送
天皇の玉音放送 / 感想・レビュー
寛生
【図書館】戦後70年を迎える今、自分がどこに立っているのか観る必要性を想い読む。神話的幻想的な歴史の言語体系の中で、談合的合作でつくりあげられた歴史的事実をまざまざと見せつけされたが、小森のいう「日本人」という共同幻想から目覚めるには、「ニュートラル」になってしまった僕は、一体どう生きていけばいいのかという焦燥感、欠乏感のようなものを覚える。小森の勇敢なペンの力に敬服する。護憲派も改憲派も本書を精読されることをお勧めします。自分の事しか頭にない《無責任》で幻想的なものが、我々の言語的体系の中枢にあるのか?
2015/01/27
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