山下清の放浪日記
山下清の放浪日記 / 感想・レビュー
雨巫女。
《私-図書館》山下清展の予習の為に、かりたんですが、結局復習になってしまいました。(>_<)。放浪の旅もたいへんだね。
2013/12/19
袖崎いたる
山下清は日本のゴッホと評されたことがあるらしい。知らなんだ。たしかに、ゴッホの伝記を読んだときに感じたさびしさの気配がある。ゴッホのほうが痛々しいけどね。加藤俊朗が『呼吸の本』の中で障害者は魂のレベルが高いと語っていたけれど、この日記からもその、気配はある。つまり、純粋なのだ。打算がなくて、何かこれこれをしたいっていう気持ちにがめつさがないんだよな。子どもみたい、とも似て非なるもの。やっぱりそれは障害者なのよ。こう書くと「健常者」としてあぐらをかいてる人々がどれだけもったいないかがわかるというもの。
2021/01/18
駄目男
不思議なのは日記の何処を見ても落ち着いて絵を描いている場面は一つもない。何でも山下は驚異的な映像記憶力の持ち主で、その場で見ながら描かなくても、家に帰ってから描くことが出来たとか。とても不思議な人物だが、こう放浪癖が板に付いた人生で、孤独感というのを、どう感じていたのだろうか。 山下の心の中をもっと覗いてみたいような衝動に駆られるが、果たしてこちらが質問したことに対して思うような答えが返ってくるかどうか。私は山下清の『長岡の花火』が好きだが彼の名は『裸の大将』とこの絵と共に永遠に残るであろう。
2017/06/22
たつや
テレビのドラマは有名だが、ちゃんと見たことはないので、本書で山下清の実像が少ししれた気がする。面白かったです。作品も一度観たい。個展があれば、足を運びたい。
2024/09/10
Yumi Ozaki
嘘をついていると自分で正直に(!?)認めているところがおもしろい。この前職場でワンセンテンスが長すぎるとわかりにくくなるので短くするようにしましょう、と朝礼で言われましたが、山下清さんの文章は長くてもとてもわかりやすい。人に読ませようとか、上手にわかりやすく書こうとか思わずに、真実の声だからでしょうか。
2021/09/06
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