菊坂ホテル (笠倉漫画文庫 8-1)
菊坂ホテル (笠倉漫画文庫 8-1) / 感想・レビュー
ヒロミ
京都の菊坂ホテルに集う画家や文士たち。八重子というひとりの女性の目を通して語られる大正浪漫。竹久夢二と恋人のお葉は狂言まわしのような役割で登場する。谷崎潤一郎も独特の脚フェチぶりを発揮している。夢二が女の人の顔をグーで殴って鼻血出させるとかあり得ない気もするんですが…顔はやめとけ!ボディボディ!(※ボディもアウトです)あと責め絵師の伊藤晴雨がなんともマニアック。しかし今作が遺作なだけありデッサンの甘さや画力の衰えがかなり目に付きます…生意気言ってすみません。全盛期の上村一夫の作画で読んでみたいお話でした。
2015/09/30
澤水月
大杉栄目当てに手に取ったが野枝・神近との泥沼がチラ…だが、濃厚に生と性、血と死の蒸れた息遣い感じさす導入の名作。ずっと描かれる浅草凌雲閣が近づく震災不穏も孕む。一葉の住まい近くにあった東京・本郷実在の菊富士ホテル舞台のまさにグランドホテル方式、文化人トキワ荘! 芥川に菊池寛、谷崎、佐藤春夫、夢二とお葉と晴雨の三角関係… 今だと坊ちゃんの時代かな。阪神の震災の年に文庫化されたのも縁感じる。にしても夢二49上村45…生を駆け抜け多くの名作残しているのだなと実感。珈琲やレコードに風情ありサ店で読み何杯もおかわり
2015/11/17
アイアイ
菊阪ホテルの娘八重子(18)が、宿泊客である谷崎潤一郎や夢二たちと交流していく刺激のありすぎる日常を描いた漫画。悲しい程、お葉の酔っぱらいビッチさが強調されている。夢二の息子に酒を飲ませた茶川龍之介。人間模様が生々しい大正ロマンが谷崎潤一郎の物語として締めくくられている。舞台は菊富士ホテルがモデル。▽図書館
2015/09/13
jdrtn640
比治山のまんが図書館にて。
2015/05/24
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