中沢啓治著作集 1
中沢啓治著作集 1 / 感想・レビュー
えちぜんや よーた
広島カープがとんでもないボンビー球団からスタートしたことがよく分かった。Google検索をすれば、その手のことはよく書かれているが、「はだしのゲン」の作者さんに漫画として描かれると、カネのなさぶりが、よりリアルに伝わってくる。近年は「カープ女子」や「黒田投手復帰」などで、営業が好調であることを聞いたりするので、世の中変わっていくもんだなぁとしみじみ感じた。
2015/05/05
Toska
伝説の奇書。「それー審判をみな殺しじゃ」「おどりゃ審判でてこい」「警察じゃ警察を呼べー」とかもアレだが、便所の汲取口から球場に忍び込んで試合をタダ見しようとする観客が最高に面白かった。そういう時代だったんだなあ。主人公を含め、いい年をした大人がみな感情むき出しに生きている姿にも時代の空気を感じる。勝てば狂喜乱舞、負けると大暴れ。それが今じゃ、日本人は負けた試合のスタンドでゴミ拾いするのが国民性だとか変な自慢をするようになってしまって…
2024/07/19
METHIE
戦後の野球史としても興味深いが、26年たってようやく広島カープが優勝する過程でカープファンが無茶苦茶やりまくるギャグ漫画としても傑作。 腐った豆腐を投げまくる、カープが勝ったので豆腐を無料にするなど、人情劇成長物語としても面白かったです。
2014/07/17
shikada
カープファンでもなんでもないけど読んでしまった。原発投下を経た戦後、広島カープのチーム誕生から初優勝までを描く漫画。とにかく貧乏球団で、資金不足と戦っていたカープ。そんな地元チームをファンたちは熱狂的に応援し、審判がカープに不利な判定をしたら暴動を起こしたりする。これが実話だというからすさまじい。序盤は常識人(?)だった奥さんが、だんだんカープ狂いになっていき、終盤ではカープの勝ち試合に喜んで売り物の豆腐をタダで配るシーンには笑った。ラストの初優勝のシーンには、じんときた。
2020/10/05
愛の餓死体
カープが広島にあいされる訳がわかった。少し前にも樽募金してたなぁ。そんな球団だからこそ黒田は、メジャーから帰ってきたのかも。
2017/10/02
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