菊地成孔の欧米休憩タイム
菊地成孔の欧米休憩タイム / 感想・レビュー
garth
「タランティーノが生んだ「秘宝」系という巨大マーケット」なんて見出しがあると読まないわけにはいかないわけで、で、菊地成孔氏の映画評論というのは、ぼくにはまったく存在しない視点を与えてくれるという意味では面白いので読んでしまうんだけど(たとえば「ヒッチコック」の章)、最終的には相容れないところで終わるんで、難しいね。
2017/09/23
vaudou
二冊目の映画評論集にして志向はアジア(半分は韓国映画)へ。「シン・ゴジラ」と「君の名は」を日本のフェティッシュのAB面と表現する序文を皮切りに、日中韓のエンタメ大作から小規模ミニシアター系まで快刀乱麻、「門外漢として、低リテラシーを前提にする」姿勢で批評する。一転、第二章はゴダール、ヒッチコック映画のオーソリティならではの視/聴覚評を進める続「ユング~」の集中講義。かと思うとコリアンカルチャーに傾倒する興奮を書いた三章はより身体的な批評と硬軟自在。まるで大衆酒場と高級バーをハシゴするかの如き読後感が残る。
2017/09/11
De PalmaX
主に日韓の映画の評論と両者の比較。日本映画はいずれ漫画のノベルティになるのか。そして成孔はそんなにSNSが嫌いなのか。古本屋に「アフロ・ディズニー」が2冊共あり、来週もまだあれば買う。なかったら、運命を受け入れる。なにがなにやら。
2020/05/13
三鷹台のすずめ
くせになるこの文体。魅力的だ。韓国映画のおもしろさの理由が分からなかったけど、ノワールの魅力に酔いしれた。そうか政情が不安だから映画がおもしろいのか。日本は太平の安楽を貪っているのか。
2018/06/18
n_kurita
一般的な映画評論家やライターとは視点というか、切り口が全く違うのが面白いと思った。あと語彙も違うし、本職ではないからなのか、ものすごく肩の力が抜けている印象を持ったし、そこがいい。もちろん評論家が書いたのも面白いけれど、どちらが良いとかでもなく、どっちも面白いなと。
2020/05/04
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