ディスポジション:配置としての世界―哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて
ディスポジション:配置としての世界―哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて
- 作家
- 出版社
- 現代企画室
- 発売日
- 2008-06-01
- ISBN
- 9784773808063
ディスポジション:配置としての世界―哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて / 感想・レビュー
Bartleby
「Disposition(配置、傾向性、気質)」をキーワードに新しい哲学が目指されている本。建築、美術、ロボット、宗教と様々な分野が論じられているけれど、やはり語りにくいものについて語る方法を模索しているんだなという印象を受ける。ひとまずこの本ではDispositionから物事を見るイメージが得られればいいのだと思う。個々の論文ではDisposition哲学の批判対象であるはずのデカルトをDisposition的に読みかえる大橋さんの試みが面白いと思いました。
2013/05/27
kentaro mori
「世界は配置(disposition)であり、人間は自らを取りまく配置によってたえず態勢づけられている(disposed)。」ディスポジション=配置、能力、力、傾向性、気持ち、、、冒頭の対談と、柳澤田実「イエスの〈接近=ディスポジション〉」、平倉圭「マティスの布置」が面白かった。
2019/08/18
たらら
キーコンセプトとしては面白いが、中身を詰め切らないで広げすぎてしまった感も。領域横断は楽しいとは思うが、有機的にはからめていない。自分の仕事の範囲だけで、そつないがあまり結論のぱっとしない原稿をまとめてしまう若手の悪いところも出てるかも。その意味では、萱野・染谷対談が一番実りがあるかもしれない。生態心理学は他者のアフォーダンスという多項問題に進むべきだし、その際にキーになるのはディスポジションになるはず。
2011/08/20
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