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怪異古生物考 (生物ミステリー)

怪異古生物考 (生物ミステリー)

怪異古生物考 (生物ミステリー)

作家
土屋健
荻野 慎諧
久正人
出版社
技術評論社
発売日
2018-05-29
ISBN
9784774198064
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怪異古生物考 (生物ミステリー) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

一見、怪しげな題名ですが、伝説上の生き物達のイメージの元になったのは何かを古生物学の視点で考察した、真面目な本です。とは言え、現存している生物や見つかっている生物の化石や骨から類推しているのでちょっと、ピンとこない所もありました。生物学上の骨構造に詳しい人は分かるかもしれません。真逆、この本でレッサーパンダが出てくるとは思わなんだ。イラスト、狙いすぎやろ!また、「画像検索すると最近は・・・」でじわじわ、来ていたら、とうとう、「すごいな、F○te」と言っていて遂に噴出してしましました。本当にね~(笑)

2018/08/02

トムトム

象やクジラ、イルカの骨から現存の奴らを想像出来ますか!?骨、検索してみてください。メロン体なんて、想像するの無理です。古生物学は想像力です。

2022/09/30

chatnoir

今はすっかりファンタジーの住人として市民権を得た生物を、もしかして、この化石から想像したのでは?この動物がまだ生息していたのでは?とマニアが好みそうな一冊。象の牙が取れた状態の骨から一つ目巨人、象の牙が少し残った骨をひっくり返してドラゴンの頭とか、イルカの骨で天狗とかサメ類の歯が天狗の爪、ぬえは風太くん...って言う説は面白かった。全部古代生物の骨から攻めるのかと思ったら、八岐大蛇は火山の噴火の溶岩流に落ち着いた。そんな気もする。ふざけた本のようでいて、意外と幅広い知識が必要な本だと思う。

2018/10/29

サアベドラ

キュクロプスや鵺(ぬえ)など、近代以前の神話伝承に登場する様々な異生物の正体を古生物学の見地から解き明かす。著者は科学ライターで、妖怪好きの古生物学者が監修に付く。2018年刊。絶滅した大型哺乳類や恐竜などを怪異と結びつけるという発想はおもしろく、いくつかの例ではたしかに妥当性がありそう。ただやはりそれだけで押し通すのは無理があり、こじつけっぽくなっていたり話をそらしてお茶を濁したりしている記述も目立つ。本気で解明するには生物学だけでは当然ダメで、文系理系の学問を総動員して考える必要があると感じた。

2018/08/27

流言

昔、ユニコーンってサイじゃない? とか八岐大蛇は水害のメタファー、みたいな意見は目にしたけれど、あらためてまとまった形で読み解くことができて面白かった。特に中華の竜とヨーロッパのドラゴンは今でこそ習合されているけれど原典は全く異なる、という話は言われてみればなるほど。中華では吉兆だけど、ヨーロッパでは悪魔だしね。グリフォンがプロトケラトプスモチーフというのは考えても見なかったけど言われてみれば四つ足で嘴がある獣ってこれしかないよな、とか鵺レッサーパンダ説は新鮮な驚きがあった。

2019/11/30

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