パオズになったおひなさま
パオズになったおひなさま / 感想・レビュー
かおりんご
児童書。おもわずうるりとしてしまいました。愛花の家では、ひなまつりに肉まん(パオズ)を食べます。なぜ、パオズを食べるようになったのか。そこには、おばあちゃんが幼少期に育った、大連での思い出がつまっているのです。中学年くらいからなら十分に内容を理解できるはず。戦争を考えるのには、いい本でした。
2016/01/24
杏子
読書感想文課題図書中学年向け。戦争を知らない世代に語り継がれる物語。身近なところで戦争を意識するいい機会だったかもしれない。よっちゃんのあげたおひなさまが、パオズになってよみがえり、いまおばあちゃんと愛花を結びつけてくれた。そんな気すらした。
2015/05/21
サルビア
去年の課題図書でした。戦前、戦中と中国に渡った日本人が現地の人と仲良く接していたのに、戦争が激しくなるにつれ、関係がぎくしゃくしていく。そんな中で中国人の少女と日本人の少女が友達になる。でも、別れの時はきてしまい、日本から大事に持ってきたひな人形を手放す。それはパオズになった。
2016/01/20
すんちゃん
戦争は、何の罪もない人々を苦しめ、仲良しだったよっちゃんとリンちゃんを引き裂いた。戦後70年…ひな祭りの日に食べるパオズ(小さな肉まん)だけが、2人の友情の証。そのパオズの味を、愛ちゃんに受け継いで欲しいな。
2015/07/08
遠い日
祖母が孫娘に語る、戦時下の思い出。中国の大連で過ごした幸せな日々と、苦しみの日々。仲のよかった中国人の友だち、リンちゃんとおばあちゃんの明るく楽しい日々を戦争の影が蝕んでゆく。愛花の家でおひな祭りに作って食べるパオズつまつわる秘話。引き裂かれたかにみえた二人の友情を永遠に繋いだパオズの温かさが印象的。
2015/07/16
感想・レビューをもっと見る