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蒐める人―情熱と執着のゆくえ

蒐める人―情熱と執着のゆくえ

蒐める人―情熱と執着のゆくえ

作家
南陀楼綾繁
金井真紀
出版社
皓星社
発売日
2018-08-01
ISBN
9784774406589
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蒐める人―情熱と執着のゆくえ / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

古本を中心にして、編集・制作サイドの人々にも話を聞いたインタビュー集。乱歩の「貼雑年譜」の復刻が、きちんと採算を考えて進められたことに爽やかさを感じる。古本界70年、有名作家とも知り合いだった八木氏の思い出話が貴重。古本を集める執念の記録は多いが、手放すことや、後の世代に渡していく考えが1冊全体を流れていることには、ひとつの突き抜けた感覚がある。

2019/03/21

阿部義彦

一箱古本市の発起人、南陀楼綾繁さんが物を蒐める事に取り憑かれた人々にインタビューをして出来上がったのがこの本です。江戸川乱歩さんの「貼雑年譜」を限定復刻(定価30万円!!)した人の話が圧巻でした。巻末の都築響一さんとの対談もリラックスしてお互いに言いたいことを言い合っていて凄く得した気分です。皆さんそれぞれに業が深い方ばかりで読メの仲間も共感して貰えるかと思います。

2018/08/11

Susumu Kobayashi

編者を含めて8名のインタヴューと、巻末に編者と都築響一との対談が収録されている。古本界の重鎮八木福次郎のインタヴューは貴重。古書日月堂店主のインタヴューも面白かった。しかし、なんといっても帯の「自分がやらなきゃ、誰がやる?」という言葉が圧巻。そう、何でもそう思って、勝手に自分で使命感を持ってやったら、たいていのことは成し遂げられるのではないかと、今では思っている。

2021/07/24

qoop

著者曰く〈愛憎入り交じった本との因縁を引きずって生きている人たち〉へのインタビュー集とのことだが、一読して頷ける内容だった。確固たる自分の価値観に基づいた蒐集、復刻、販売など、世評にとらわれない趣味の形/仕事ぶりはまさしく当人の生き様そのもの。そのこじらせぶりは清々しさを覚えるレベル。僕程度は蒐める必要などない、いっそのこと整理しようと思わせられた。

2018/09/22

Lulo

職場の回覧で紹介されていたので読んでみた。 わたしは古書など買ったことないので、へぇ、そんな人もいるのかと。 中で、ただ知識を得るだけで楽しい、だから色々な方面を突き詰めるような形で読書する、という話があり、わかるわかる、と思った。 世間では、読書は尊いもののようになっていて、読書の習慣があるだけで偉いねと言われるが、読む当事者にはそういう言葉は余計だったり、むしろ不快だったりして。 読書の好み、立ち位置は人によって違っていいんだということが実感された。 最後の出版界への考察、なかなか興味深い。

2019/03/24

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