鳥辺野心中 (コスミック文庫)
鳥辺野心中 (コスミック文庫) / 感想・レビュー
まめの助
★★★☆☆流されるままただ生きる男と、その男を巡る女たちのお話。女の強さや怖さ、やるせなさを細かな描写で表現しながらお話が進む。京の土の歴史を学べつつ、お話をリンクさせる技に唸る。必要とされることと愛されることは違うという一文にハッとさせられた。読了後あれこれ考えるのが止まらない。
2024/05/24
nue
先日読んだ花房観音さんのヘイケイ日記の影響で読んでみる。官能小説家とのことでしたが、そんな感じはあまりしなかったような。多少そんな描写もありましたが。登場する男女の情念が強く感じられる小説で、普段あまり読まないタイプで新鮮でした。この作者さんの本をすごく読みたいとはならない気がしますが、たまにはいいかな。小説の舞台が学生時代よく行ってた場所なので懐かしかったです。
2022/08/07
triple_port
花房観音の京都ガイド本を読んだらまた読みたくなった。主人公がなんとなく世の流れに流されていくというのは、本人も自覚していたが、音葉も、実は情に流された⁉️最後の別れを切り出す時の音葉の表情の描写は、何とも言えない。思いを立ちきれない、切ない様子が伝わってくる。
2023/01/14
triple_port
京都を舞台に展開するストーリー、面白かった‼️一気に完読。主人公も音葉もまり子も、それぞれの心の闇を抱え苦悩もありながらも、読み手には切なくそして甘美な余韻も。元同僚が愛されたい人間の方が多いといっていたが、自分もその一人⁉️と言われた気もする。
2023/01/03
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