ああ面白かったと言って死にたい
ああ面白かったと言って死にたい / 感想・レビュー
のんぴ
快楽を追求し、不快を避けるだけの人生のどこに面白みがあるのか、と佐藤愛子先生はおっしゃる。自分に嘘はつかず喧嘩上等。相手を慮って思ってもいないことは言わない。損をいとわず信じた相手にうらぎられても、疑うことより愛することを大事にする。どんな困難、災難も受け止めて乗り越える強さ。大正生まれのこの作家は情熱的で破天荒。人間観察に鋭く、ものごとの裏表を見抜き、悲惨なことの中にユーモアを見出すことを忘れない。非凡な才能。身近にいたらちょっと苦手かも。
2022/12/17
はかり
佐藤愛子は初読。内容にはうなづける部分と理解不能な部分が半々。佐藤愛子は相当厳しい難局を乗り越えてきた人なんだろう。男のような胆力を持った人だと言える。
2024/06/20
あいゆり
歯に衣着せぬ物の言い方は、特には人を傷つけるという人もいるかもしれないが、あらゆる方面に気を配り、同調が求められる世の中にいて、彼女の意見や言葉は小気味良く、かくありたいと思わせる、そんな一言ひと言が胸に刺さる。
2023/09/10
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