イオの黒い玉: 完全なる球体/the perfect sphere
イオの黒い玉: 完全なる球体/the perfect sphere / 感想・レビュー
キジネコ
説明は一切なく、ただ作家の夢の中で起きたことが語られる絵本です。すごく変な本です。ショーンタンや、E・ゴーリーおじさんに出会ったときと同じくらい びっくりしてワクワクします。帯に糸井重里さんが「これは禅ではない」云々かんぬん…と書いていますが簡単に信用してよいものか、と疑っています。副題に完全なる球体とあります。そもそも存在しない筈の球体がイオ(多分主人公の女の子)の部屋に現れます。同時に私の中にある筈の、もしかして球体とシンクロし始めます。謎は謎のままなのですが、本を閉じても物語は続いているんです。
2017/04/12
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