新編 怪奇幻想の文学5 幻影 (5)
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新編 怪奇幻想の文学5 幻影 (5) / 感想・レビュー
timeturner
一般的な怪奇幻想小説の範疇に収まらない作品が多くて楽しい。精神科医の書いた2作が新鮮で、特に「宇宙を駆ける男」のSFと臨床心理学の合体には驚きと感動を覚えた。女性の生き方2態を描いた「薄紫色のシンフォニー」と「森の中の死」も印象に残る。
2024/08/05
竜王五代の人
幻影と言うと視覚的な感があって、内容からすると表題は幻覚の方がふさわしい気がした。内容はそれぞれの幻に振り回されるさまが魅惑的でよいアンソロジーだった。内容には関係ないけど、表紙の赤いふわふわ髪の女の子は、高橋葉介先生の絵柄を思い起こさせて好き。葉介先生ならもう少しふっくらしてるだろうけど。
2024/08/13
kumosumeri
ヘンリー・ダーガーを思わせて圧巻の「宇宙を駆ける男」は巻末解説が鋭く指摘する通り超自然要素がなくとも幻想文学は立派に成立する事を教えてくれる。優れた幻想作家でもある西崎憲による「八岐の園」の意欲的新訳「あまたの叉路の庭」も良い。名作揃いだが一つだけ玉に傷はエイクマン「ヴェネツィアを訪うなかれ」最後の一文がひどい誤訳としか思えないこと。詳しくはブログ https://blog.goo.ne.jp/mtn を参照。
2024/11/04
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