KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

砕かれた少女 (マグノリアブックス)

砕かれた少女 (マグノリアブックス)

砕かれた少女 (マグノリアブックス)

作家
カリン・スローター
多田桃子
出版社
オークラ出版
発売日
2017-04-25
ISBN
9784775526569
amazonで購入する

砕かれた少女 (マグノリアブックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

初作では感じなかった、ウィルの有能さが随所で見られ、新たにフェイスというバディを得たことで、重たさの中にコミカルさも出、警察小説のテンプレートに則した安定感と読みやすさが加わった。捜査描写の緻密さや、練った展開に唸るタイプではなく、過剰に背景を盛り込まれた、フックだらけの主要人物たちの先が気になる。アンジーのポジションが、既に前作から微妙に変化しており、フェイスの登場で今後どうなっていくのか。このまま出番が少ないままならば、刊行順に読んでいない読者にとってはあまり存在意義のないキャラになってしまいそう。

2019/06/02

巨峰

冒頭の二転三転する展開から、すっと小説に引き込まれる。社会や法秩序は日本とは違うところも多いのだけど、取り上げられている問題は現代的だと思う。

2018/09/01

のぶ

カリン・スローターは先に読んだ、「ハンティング」が良かったので本作も読んだが、これもなかなか読ませる作品だった。物語は高級住宅街で、エマという少女の死体が母親に発見される。ところが捜査で遺体はエマではないと断定される。とても先が気になる序章で、その後ストーリーは進行するが、展開は比較的地味で大きな動きはない。多くの人物が登場して誰もが怪しそうな人ばかり。話の核はエマが生きているのか?だが着地は決まって解決を迎える。「サイレント」も積んであるので、近いうちに読むことにしよう。

2017/07/07

ナミのママ

<ウィル・トレント>シリーズ第二弾。まずは人物。ウィルとアンジーの関係が前作でわかったところに今回はフェイスが登場。この作品の終わりで次作品からはコンビになるとわかり楽しみ。ストーリーは高級住宅街の室内で少女の遺体、発見したのは帰宅した母親というショッキングなもの。しかしそこには複雑に絡む人間関係と、各々の過去が。犯人探しの謎解きだけでなく、というより謎解きより、人物ストーリーが面白かった!シリーズ全て積んでいるので一休みして、また読み続けたい。

2020/06/11

future4227

ウィル・トレント捜査官シリーズ2作目。後に名相棒となるフェイスとの出会い。かつてフェイスの母親を辞職に追い込んだ敵とも言えるウィルとは、かなり険悪な空気が漂う中の合同捜査。ウィルにとっても容疑者にとっても、ディスレクシアという障害を持つが故の生きにくさが重荷となってのしかかる。フェイスは大学生の息子と15歳しか違わないヤンママとして、世間の冷たい目に晒されて生きてきた苦しみを抱える。様々な境遇にある人たちに、もっと優しい社会であってほしいという作者の願いをひしひしと感じる作品であった。

2018/06/10

感想・レビューをもっと見る