第三次世界大戦 世界恐慌でこうなる!
第三次世界大戦 世界恐慌でこうなる! / 感想・レビュー
りり
左巻が途中なのに、何故かこちらを読み終わってしまった。格差の拡大どころか貧困化は新自由主義のせいであるとのこと。カネ儲け中心主義が悪いのではない、セーフティネットがなくなりつつあることを考えずに新自由主義をやったことがまずいのだとのこと。階級というものは実際あるのだし、解消はできない、Laborが減ってきてworkerになり、それをITやコンピュータがカバーしていくことが進んで、絶対的貧困が増えつつある。その層が固定化すると国が分断していき、ひいては国家は崩壊するだろうという恐ろしい予言がなされています。
2015/01/07
cronoq
資本主義を外側から客観的に説明できるのはマルクス経済学だけだ、という佐藤さんの主張を受けて、「資本論」を読んでみたいと思った。格差どころの話ではない、いま起こっているのは貧困化だとの主張もわかりやすい。対談形式なので、意外とあっさり読める本。
2010/10/08
telephone
左巻に続いて読了。マルクスの分析とマルクス主義は違う、今の左翼は×、など次に知りたいテーマが多く書いてあった。
2014/01/05
さえきかずひこ
第8章でマルクスの資本主義分析とマルクス主義は異なるということをはっきり主張していておもしろかった。世界の有力国が再帝国化(王朝化)しているというキーワーディングもおもしろい。いきいきインテリ対談本。原理的な話と具体的な話のミクスチャーがおすきなかたどうぞ。
2009/05/24
aki
2人ともマルクス好きなので、1章分まるまるをマルクスに割いている。結構おもろいのだが、しょせん死んだ思想。もはや勉強・研究の対象となることはあっても(その可能性も低いが)、現状打破(革命)のための理論的支柱となることはあるまい。いまの人間には難解すぎる。救世主めいたイデオローグ+アジテーターが出ない限り、日本の現状は変わらんわ。「あとは火を着ける思想家がいれば、たいへんなことにな」(159ページ)ると佐藤は話す。佐藤自身が新革命理論のイデオローグ兼アジテーターになれば、ひょっとするとひょっとするかも。
2021/03/28
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