オリーヴの小道で
オリーヴの小道で / 感想・レビュー
R子
再読。亡くなったはずの夫と毎日家路を共にしたり、画家が自分の描いた絵の中に誘ってきたり。その不思議を引き寄せるのは、主人公マリアが1人暮らし(+猫1匹)で美術館勤めという静かな日々を送っているからか、それとも死が迫っているからなのか...。いずれにせよ、穏やかで心地の良い世界観だった。
2014/11/25
ヒラP@ehon.gohon
今江さんがモランディの絵に魅せられて、熟成した物語。 宇野亜喜良さんの絵と融合されて、とても粋でしっとりとした作品です。 モランディ美術館でキップ切りをしているお婆さんは、ねこと二人暮しですが、死んだ夫の思い出と、モランディの語りかけるような絵に包まれて、平穏な日々を送っています。 モランディの絵を見たくなりました。
2016/09/12
まゆ
すごーく夢見心地、文章も絵も。すてき。そのまま死んじゃうのかな。
2016/02/03
読み人知らず
生と死の境が溶け合うような感じ。こうやって死を迎える人がいてもいいなと思う。
2010/07/08
nekonekoaki
2005年7月10日第1刷発行。『子供の本 持札公開』(2003年刊)収録の「オリーヴの小道で」を底本に絵を新たに描きおろしたもの。宇野亜喜良さんの甘くうっとりとした画にしばし釘付けになって、ようやくページをめくる。さりげない大阪弁が嫌味なく作品に溶け込んでいます。
2021/05/04
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