薔薇をさがして…
薔薇をさがして… / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
大好きな宇野亜喜良氏の絵に惹かれて読みました。出稼ぎで一家を支えていたお父さんが亡くなり、病弱な母がバーテン、昭夫君がコックとして自宅をバーとして営業することになる。兎のような銀色さんがかつてのクラスメートとお父さんから夢で知らされます。御父さんと居るのに大人の女の艶めかしさを垣間見せる京子さんへの仄かな恋が叶わないと知った昭夫君の大人びた態度とその時の気持ちを唄うようなシャンソンをかけたお母さんへの感謝の気持ちの対比が瑞々しいです。兎や薔薇はやはり、比喩なんだろうな。
2013/02/16
ネロ
宇野亜喜良さんファンなもので…「薔薇をさがして」は有名なジャズナンバーなんですが、いまいち本編と結びつかないというか、内容が頭に入ってこず(^_^;)ごめんなさい、またゆっくり読みます。
2012/07/06
かおりーぬ
今江祥智✕宇野亞喜良のファンタジー。すべてのかつて少年だった男の人達は薔薇の香りを探し続けているのかもしれない。。。
2019/08/06
nemuro
そういえば、「ぼんぼん」とか「兄貴」とか、今江祥智さんの本の表紙や挿絵って宇野亜喜良さんだったようなようなことを思い出しました。「『薔薇をさがして』か・・・。古いシャンソンじみたジャズだ」とのくだりがありますが、さて、ジャズにそんなタイトルの曲があったでしょうか。まあ、きっと、物語の中の架空の曲なのでしょうけれど。ところで、物語絵本三部作の「オリーブの小道で」と「天国での暮らし方」も少し気になるところではあります。
2010/06/27
nekonekoaki
2006年11月1日第1刷発行。『子供の本 持札公開』(2003年)収録の「薔薇をさがして......」を底本に絵を新たに描きおろしたもの。宇野亜喜良さんの画が一瞬にして物語のなかに連れていってくれます。銀いろさん、少年のような天使の羽根。じっとこちらを見つめるウサギの眼。飛び去った香りに導かれて薔薇にたどり着けるのだろうか。旅立つ少年を想像しながら心地よい余韻に浸りました。
2021/05/04
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