アンデスの少女ミア: 希望や夢のスケッチブック
アンデスの少女ミア: 希望や夢のスケッチブック / 感想・レビュー
翔亀
南米アンデスの麓の一見汚い粗大ごみの村が、実はリユース/リサイクルの村であったことを発見した作家の体験。自然/都市、生産/消費の循環が、"絵"であるからこそ表現された。ここでは色だ。読友さんから"フォアマンのブルー"を教わったのだが、灰色の廃棄物の背景には常に朝焼け・夕焼けのブルーがあって、浄化を予告している。アンデスの雲の上の山頂の雪に転がって見上げる青い空、白い高山植物のお花畑にも青い空が広がっている。フォアマンのブルーは都市を浄化する青。これは都市を再生する自然の話。好い絵本を読んだ。
2016/01/19
tokotoko
物語は見開きのページから始まります。茶色と灰色に埋め尽くされた町に、青いトラックが向かってます。ページをめくると、今度は、アルプスを思い起こすような美しい山々に、ボンネットバスが向かってます。でもやはり灰色の町が片隅に見えてて。何が起こってるの?って思いながら読みました。スケッチ画のような絵が、この灰色の町と住む人達の厳しい暮らし、そして、あたたかいミアの家族を紹介してくれます。自分の考えで進み、新たな発想を生み、生きるミア。この環境だからこそ、強いミアが育ったのかな?こどもの日に読めて、よかったです。
2014/05/05
小夜風
【図書館】チリのサンティアゴからアンデスの山へ向かった時、粗大ごみの野としか思えない荒れ果てた場所を通る……ミアにとってはそこが故郷で、世界だった。いつかレンガ造りの家を建てたいという、ミアの夢が叶うと良いな。
2015/06/12
魚京童!
こういうの難しいよね。答えなんてない。ないのかな。どうすればいいんだろうね。こういう本があることを忘れないことくらいしかまだできない。
2019/07/29
Shoko
図書館。マイケル・フォアマン 作、長田弘 訳。大きな街と雪をかぶった高い山々の間にある小さな村。そこはまるで、粗大ゴミの野としか見えないような、廃材でこしらえた家々の建つ村。そこで生まれ育った少女ミアとミアの家族たちの明るく、ひたむきな様子に目を覚まされるような思いがしました。 青く澄んだ空気の中、ミアが見つけた美しい白い花。まるで「今、自分に出来ることをする」という様子で花を育てるミア。ミアのお父さんの夢の「レンガ造りの家」がいつか建つといいな。
2017/02/03
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