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ライオンと一角獣とわたし: クリスマスの物語

ライオンと一角獣とわたし: クリスマスの物語

ライオンと一角獣とわたし: クリスマスの物語

作家
ジャネット・ウィンターソン
リスベート・ツヴェルガー
Jeanette Winterson
Lisbeth Zwerger
池田香代子
出版社
ビーエル出版
発売日
2013-11-01
ISBN
9784776406112
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ライオンと一角獣とわたし: クリスマスの物語 / 感想・レビュー

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Kawai Hideki

身重の聖母マリアを、ベツレヘムへ運ぶ動物をどれにするかのリクルート物語。ノアの箱船の生き残りリストから、四つ足の動物が選ばれ、さらに絞り込みが行われてゆく。最後に残ったのが、ライオンと、一角獣と、ロバのわたし。天使との最終面接では、輝かしい経歴のあるライオンと一角獣に対し、何も誇るところのないロバ。しかし、「そのかたが世界の重荷を引き受けられるのなら、わたしに乗られるのがもっともふさわしい」の一言で、ロバに決まる。そんな、素朴だが根源を見つめるロバの目から見た、キリスト誕生の物語。

2015/12/13

アキ

ツヴェルガーの絵に、ジャネット・ウインターソンの文。新約聖書のキリスト降臨の物語。天使がノアの箱舟に乗せるため、動物たちを選別します。ライオンと一角獣とロバのわたしが残されました。ロバのわたしが女の人をベツレヘムを目指し運びます。宿屋の裏の厩にマリアとヨセフとわたしは入り、マリアは赤ん坊を産みました。赤ん坊は光に満ちてマリアの体を照らしていました。天使の足がわたしの鼻に触れたので、鼻はラッパのような黄金色に変わったのです。それからエジプトへ向けてマリアと赤ん坊を何日も何夜も運びました。クリスマスの物語。

2021/01/29

☆よいこ

クリスマス絵本。キリスト誕生譚。リスベート・ツヴェルガーのイラストが美しい▽遠い昔、天使が舞い降りて動物たちを選び始めた。最終選考に残ったのはライオンと一角獣とわたし《ロバ》だった。「そのかたが世界の重荷を引き受けられるなら、わたしに乗るのがもっともふさわしい」身重のマリアを背に乗せて、ヨセフに引かれてベツレヘムに向かう。町は人であふれ、マリアは厩で出産した。厩には光が満ち溢れ、ロバは「イーアー」と鳴いた。その時、天使の足がロバの鼻に触れた▽見返しに書かれたロバが可愛い。2013年刊

2024/07/07

マリリン

キリスト降臨のお話は静かな讃美歌を纏い...。「わたし」はロバ。3匹の動物が登場するの事の意味を想う。クリスマスの物語だけど「灯台守の話」が気に入ったので、同著者の作品をさがしていたら読みたい本に登録してあった本書。本当はクリスマスに読む本だけど、絵と著者に惹かれ、一角獣に触れたくて読んだというのが本音。季節外れに読むのも悪くない。クリスマスの頃はもちろん讃美歌を聴くと、きっとこのお話を思い出すから。マリアとヨセフを背負いベツレヘムに向かったロバと、降臨したキリストの御霊を。

2021/09/17

魚京童!

そのかたが世界の王であるならば、百獣の王に乗られるのがふさわしい。そのかたが世界の謎であるならば、われら生き物のなかでもっとも謎めいたものにのられるのがふさわしい。そのかたが世界の重荷(主に)を引き受けられるなら、わたしに乗られるのがもっともふさわしい。

2014/12/03

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