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梨の子ペリーナ: イタリアのむかしばなし

梨の子ペリーナ: イタリアのむかしばなし

梨の子ペリーナ: イタリアのむかしばなし

作家
イタロ・カルヴィーノ
関口英子
酒井駒子
出版社
ビーエル出版
発売日
2020-08-31
ISBN
9784776409281
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梨の子ペリーナ: イタリアのむかしばなし / 感想・レビュー

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seacalf

きっかけはもちろんイタロ・カルヴィーノ。どんな絵本に仕上がっているか楽しみだったけれど、頁を開けば瞬く間に酒井駒子さんの絵力に心奪われる。とにかくペリーナがキュートなこと。イタリアの昔話が元になってるらしいが、ちょっと残酷で理不尽、そしてリズミカルな話の展開がいかにもフォークロアっぽくていい。最後はお約束のエバーアフターな結末にほっこり。絵の心得はさっぱりだが、やっぱり酒井駒子さんはすごいな。どうしてこんなにも心奪われるのだろう。

2020/10/20

☆よいこ

絵本。酒井駒子さんの絵が好き。▽梨と一緒に売られたペリーナは、かしこくて優しい少女だった。王子様と親しくなり、他の召使に嫉妬されたペリーナは、王様に命じられ魔女の宝物を取りに行く。途中梨の木の上で休んだペリーナは、不思議なおばあさんの助言ともらった道具で困難を乗り越え、宝物を持ち帰ることに成功する。ハピエン▽読み聞かせ約11分。

2020/11/06

ちゃちゃ

まるで梨の精のような、可憐で清楚な雰囲気をまとう梨の子ペリーナ。本作は、果樹栽培が盛んなイタリア北部のモンフェッラートに伝わる昔話だそうだ。ペリーナは理不尽な仕打ちに屈せず魔女の宝ものを探しに行く。偶然出会ったおばあさんの言葉を素直に受け入れ、手にしたものを惜しげもなく与えながら。困難に怯むことなく果敢に挑み、与えることは、やがて豊かな恵みをもたらすことへと繋がってゆく。豊穣な大地の恵みである果実に託した人生の真実。酒井駒子さんの陰影のある絵が、物語をいっそう魅力的な作品へと高めている。素敵な絵本だ。

2021/03/10

美紀ちゃん

ペリーナ→梨の子という意味。賢い子でてきぱき仕事をこなす心の優しい子。同じ年頃の王子様と仲良しに。妬まれたペリーナは、成り行きで魔女の宝物をとりにいくことに。でここからは3枚のおふだ的な力で無事に宝にたどり着き持ち帰れて、めでたしめでたしなのだが。 何が素敵ってもう、酒井駒子さんが大好き💕 素敵な絵✨ 最後の王子様がぴょんと飛び出してきてハグするシーンは、最高✨👏✨

2020/12/11

buchipanda3

酒井駒子さんの絵に惹かれて手に取った本。お話はカルヴィーノがイタリア全土から集めた民話集の中の一篇らしい。元の題名は「梨といっしょに売られた女の子」で、まさにそこから始まる。末娘をさらりと売ってしまう親に驚かされるが、これも昔話ならではか。彼女は王様の命令で魔女の宝物を取りにいく羽目に。童話らしい不思議な出来事に、大切な事を教えてくれる民話らしさも。かまどの女たちの描写にあんぐりとなり、宝箱の姿にちょっと目を丸くしてしまった。そしてやっぱり最後のシーンの絵が良かった。イタリアらしい心憎い演出だなあ。

2020/09/02

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