日本一早い平成史
日本一早い平成史 / 感想・レビュー
おさむ
そろそろ平成も終わるので、読んだ。刺激的な論考が多い。高齢化社会の到来が分かっていながら何もせず経済が破綻、社会は閉塞したとする小幡氏。エリート達は、甘やかしによって努力を知らずに育った人間達を自業自得と突き放す。そんな精神構造を生んだ教育を批判する和田氏。労働者の意識や価値観が多様化したとして柔軟な人事雇用制度の必要性を説く三浦氏。オウム事件以後、不安や恐怖からセキュリティ強化と厳罰化が進み、群れの倫理が暴走する社会を危ぶむ森氏。政権交代前の2009年の発行なので、政治分野の論考は物足りませんでした。
2017/05/23
mstr_kk
仕事のために読みました。10年近く前の本。これは看板に偽りありで、平成「史」の本ではなく、現代(当時)の社会の問題点・処方箋・展望が語られる本です。編集も甘く、巻末の年表・解説以外はあまり役に立たないかも。
2018/08/12
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