小さき者へ
小さき者へ / 感想・レビュー
aof
これが100年近く昔に書かれたものだということに呆然とする。
2023/07/01
菓子屋のさわくん
伊坂幸太郎、“首折り男のための協奏曲”の作中、会話のやり取りの中で出てくる本著。 30ページと言う短さの中に、物凄い純度と濃度で父親の愛が詰まっていた。本当の意味で誰かの為に生きることは、かくも美しく、切なく、愛おしいものか。 感想を書こうと思いを巡らすだけでも視界が滲みそうになる。 折に触れて何度も読もう。 行け。勇んで。小さき者よ。
2017/05/25
澤
初めて読んだのは高校生くらい 三十半ばになった今も数年に一度読み直す作品 自分の弱さを認め、それを強さにする事を 他人への思いやりを忘れないようにする事を 何度も思い出させてくれる。 ずっと大切にしていこうと思える作品です
2024/08/24
あつこ
母(有島の妻)を肺結核で亡くした、6才5才4才、3人の子どもに送る手紙。父と母が子どもたちをどんなに愛していたかを記録。母を亡くした君たちは不幸だ、それでも生きろ、のメッセージ。それから数年後、長男が中学生のとき有島は愛人と自殺する。
2023/05/23
hiko1
弱い父親が3人の幼な子に向けて語りかけた告白。●出産は女の出陣だと言い、苦しい思いをしながら子どもを産んだ母親。●不治の病である結核かかり全快しなければ二度と子供たちに会わないと決意した母親。●家族を後に遺してこの世を去った母親。いつも自分の弱さばかり目がいく父親は、こうした母親の強さと愛の深さを子どもたちに伝えようとする。父親は必死に叫ぶ、。「前途は暗い、しかし恐れててはならぬ。」と。
2021/10/23
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