東海道五十三次
東海道五十三次 / 感想・レビュー
パダワン
文芸同人誌トルソーのエッセイで取り上げてあったので読んでみる。ちょうど数日前に静岡に建築ツアーに行っていたので見知った地名や風土の記述があり、自分の旅のワクワク感を重ねて読み進む。 語り手は風俗史の研究者の夫に連れられて東海道を始めて旅する女性。東海道五十三次の特別な魅力に「足を粘り取られてる」作楽井と出会う。道の上の人生。 ある意味での狂気を抑制の効いた文章で語っていく。東海道に魅入られているのは作楽井氏だけではない。旅情、憧憬、そこには何かがあるのだ。また旅に出たくなった。
2023/03/07
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