青蛙堂鬼談
青蛙堂鬼談 / 感想・レビュー
Sarah(サラ)
昔語りの 静かな語り口が、恐ろしさと哀しさを思わせる。 夏の夜、ひっそりと読むのにいい。
2016/08/17
ぷてらん
最近ハマってる岡本綺堂の怪奇小説シリーズ。青蛙堂に集った人々が順々に語る奇妙な話たち。伝聞だったり、身内や知り合いが体験したことだったりするのと、語り手が真相を見届けたりしていないことが多いので、リアルだなぁと。カッチリ組み立てられた物語じゃないところが。全て偶然であるとしてしまえばそれまでなんだけれど、人間というのは因果を求めたがって、個別の出来事に繋がりを勝手に見出してしまうものだと思う。
2021/11/30
hiko1
「青蛙堂鬼談(せいあどう)」第二話の「利根の渡」。 江戸中期、利根川の渡し場に立って、ある人物を探している盲人がいた。あまりの熱心さに老船頭は食事を恵み、自分の小屋に住まわせる。しかし、盲人は望みを叶えることなく風邪をこじらせて死んでしまう。 それから6年、盲人が待っていた男が現れ・・ 静かな描写の積み重ねで、人の心に宿る怨念の恐ろしさを感じさせてくれる。
2022/01/23
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