千曲川のスケッチ
千曲川のスケッチ / 感想・レビュー
ようこ
千曲川の流域での生活や小旅行を、日記のようにまとめた小説。季節の移り変わりの描写が生き生きとしていて、これが連載されていたら、毎回楽しみだっただろうと思います。今でも名前が残っている大物だけではなく、その土地の名士や、名前の残らない庶民がたくさん出てきて、たくさんの友人知人がいたらしい作者の人柄が見えてほっこりします。当時の文化に明るくないために、何が起こっているのかがよく分からない場面もありましたが、全体的には明治時代のものにしては読みやすい文章でした。
2017/06/14
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