クリスマス・カロル
クリスマス・カロル / 感想・レビュー
しいたけ
新潮文庫のを持っているのだが、もうずっと子ども向きのものやミッキーものを読むばかりだった。新潮文庫は新装版が出ているらしい。出先なので新潮文庫と比べられないのが残念。大人向けということ以上に、この古い言い回しが不気味さと滑稽さを醸し出す。「おお神よ、草葉の上の虫けらのような奴が塵芥の中に蠢いている饑餓に迫った兄弟どもの間に生命が多過ぎるなぞとほざくのを聞こうとは!」「どんな人間が生くべきで、どんな人間が死ぬべきか、それをお前が決定しようと云うのかい」やまゆり園事件の犯人に問いたい。彼の為に加護を祈れない。
2016/12/21
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