清貧の書
清貧の書 / 感想・レビュー
hiko1
作者の貧乏時代を描いた作品。彼女は、子どものときから色々な土地で暮らし、大人になってからは様々な職業を転々とした。 この話以前に男性と暮らしたことが二度あったが、男たちはお金があると浪費し、無くなると暴力を振るうのであった。彼女は三人目の「平凡で誇張のない」画家志望の男小松与一と暮らしはじめる。「毎日が一時凌ぎ」という 暮らしに疲れ果てていた彼女は、与一の真っ直ぐな愛情で生きる喜びを感じるようになっていく。清貧とは、貧乏だけど心が清らかで行いが潔白なことだが、この言葉通りの清々しい一編である。
2021/12/20
qbmnk
青空文庫で読了。貧しさの中に若さと清々しさのあるタイトル通りの短編。時代感がある。
2018/03/09
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