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晩菊

晩菊

晩菊

作家
林芙美子
出版社
ゴマブックス
発売日
2016-07-20
ISBN
9784777158843
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晩菊 / 感想・レビュー

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流之助

朗読。1時間超にもなる。戦後の美容法のすさまじさには驚かされるが、男との恋愛を自分のための美しい芸術品のように愛でる主人公きんの在り方に同性として憧れのようなものをうっすら抱く。私は恋の良いところばかりを枕に孤独に暮らすのは無理だけれど。田部はいくら紳士の形をしていても所詮、きんの相手として対等になれるような人間ではなかったところが、滑稽というよりもなんとなく悲哀をもって描かれているところがビターで好きである。きんのセリフを読むのはとても楽しい経験だった。

2022/02/15

qbmnk

青空文庫で読了。老いと人間関係の変化を描いている短編。戦争を挟んで変わる心の部分と変わらない心の部分が描き出されている。歳をとっても若作りする女の逞しさも清々しいもののように描かれている。女性の作家らしい描写かもしれない。

2018/03/08

greco

林芙美子には珍しく貧乏な暮らしではなく美しく派手ではないが贅沢も知る女の一人暮らしに昔の男が訪ねてくる話。 ちょっと有吉っぽい気がした。 時代の雰囲気が匂ってくる感じが好き。

2023/08/04

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