KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

風琴と魚の町

風琴と魚の町

風琴と魚の町

作家
林芙美子
出版社
ゴマブックス
発売日
2016-07-20
ISBN
9784777158850
amazonで購入する

風琴と魚の町 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

pndcca

しゃべり言葉がゴリゴリの方言で書かれているのがいい。言葉遣いも行動も荒々しい1910年代のたくましい庶民と尾道の情景が浮かび上がるようだ。

2024/06/30

はー

綺麗な風景描写と、壮絶な貧しさ。貧しさの中に見えるすこしの幸せと、いろんなものが失われていく惨めさ。やるせない気持ちになった。林芙美子の実体験が描かれた作品と知り、今の日本はやっぱり裕福だと思った。何に向かってと言うわけではないが、感謝の念がわいた。

2018/09/30

utyuni_ikitai

方言がいっぱい使ってあって少し読みづらかったし、展開もわかりにくかった。でも港町が上手に描かれてて海に行きたくなった。

ふにふに

前に旅行で行った尾道の風景が目に浮かんできた。 貧乏で、どうしようもない哀しさがあるが、何となく温暖で美しい瀬戸内の春の風景が、その哀しさを和らげているようか気がしないでもない。 これがたとえば日本海側の冬だったりしたら、もっと読んでいられないような悲壮感が漂うことになるのではないかと思う。

2024/02/02

hiko1

私は父母と三人で行商の旅に出かけた。にぎやかな町(尾道)へ着き、商売もうまくいきそうなので、ここに住み着くことになる。収入には波があるものの、それなりに食べていくことができ、私も学校に通えるようになる。貧しいけれど家族三人が支え合い、分かち合いながら暮らす姿は清々しい。しかし、ある日父はインチキ品を売ったことが警察に見つかり、私の淡い将来への期待が打ち砕かれる。

2021/10/26

感想・レビューをもっと見る