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Satoru Kobayashi
『一体日本人は生きるということを知っているだろうか。小学校の門を潜ってからというものは、一しょう懸命にこの学校時代を駈け抜けようとする。その先きには生活があると思うのである。学校というものを離れて職業にあり附くと、その職業を為し遂げてしまおうとする。その先きには生活があると思うのである。そしてその先には生活はないのである。 現在は過去と未来との間に劃した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである。』 恥辱を語るペエジを日記に添えたくはない。しかし事実はどうもすることが出来ない。
2019/03/16
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