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永遠平和のために

永遠平和のために

永遠平和のために

作家
イマヌエル・カント
池内紀
出版社
集英社クリエイティブ
発売日
2007-11-26
ISBN
9784777710102
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永遠平和のために / 感想・レビュー

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ロマンチッカーnao

めちゃめちゃええ本。政治家になる人は、この本を読んで試験をして合格してからでないと立候補できない。なんて法律をつくって欲しいって思いました。それほど、平和への考えが、200年前に書かれた本なのに、先進的といってもいい素晴らしい内容。むしろ、いまだにこの本に書かれた事が実現していない現実が、人間の愚かさを示しているのか。『行動派を自認する政治家は、過ちを犯して国民を絶望の淵においやっても、責任は転嫁する。』思い当たる政治家はいませんか。。

2015/11/13

しゃん

最後の一文「永遠平和は空虚な理念ではなく、われわれに課せられた使命である。」(90頁)がずっしりと心に響く。本書を読んでみると、カントは、現実社会から離れた空理空論を主張しているのではなく、現実社会をしっかりと把握しこれを見据えたうえで、永遠平和を唱えていたことが分かった。理想と現実の狭間で、理想を諦めないカントはすごいなと思った。カント哲学は難解という印象があるが、本書は読みやすい。

2018/10/21

まゆぼー

池内紀さんが8月14日の朝日新聞朝刊の寄稿で取り上げていた、自身の翻訳本。「永遠平和のために」は日本国憲法の9条の原点でもある。隣り合った人々はお互いに敵意を持つのが「自然な状態」なのだという言葉に心を打たれる。だからこそ政治家は敵対心を煽ったりすることなく、平和のために努力を続けなければいけない。「みんな仲良く」みたいな情緒的な理想ではない、現実的な「永遠平和」を目指していて、はっとする言葉がいっぱいだった。「少しは哲学者の話を聞け」っていうのもよかった。カント先生はなかなかユーモアのある人ですな。

2015/08/17

ぶっちゃん

225年前に書かれた哲学者の語る平和。 平和、戦争、権力者。 きっと、現代の権力者たちは読んでいない。 だから何も変わっていないのかもしれない。

2022/02/11

ブルーツ・リー

哲学者はどうしても論理的な事のみを述べ、政治は実際的な、経験的な事象を述べるから、どうしても両者の主張は大きく異なってしまう。 人間は理性に置いて、善なるものへ致るというカントの主張だが、カントも認めている通り、人間本性というのは悪だから、それをどこまで理性によって、哲学によって埋める事ができるのか。 実際にカントから200年経っても戦争は終わらない。理念に実際が付いて来ないのだ。 争いを好む人間本性をどうやってねじ伏せるか。理性だけで本当にそれが可能なのか。 人類は闘争本能を忘れる事ができるのか。

2023/07/10

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