家族生活
家族生活 / 感想・レビュー
tomo*tin
ひとつの「家族」の終わりのない長い旅の物語。実際にこの物語は未完なので言葉の意味そのままに終わっていないし、色んな意味で終わりはない、と私は思う。二人の男と一人の少女。彼らは血族ではないけれど、紛れもなく家族であると共に共犯者だ。潜り込んだベッドの暖かさと繋いだ指先の温もりと愛。潜み続ける死と血の匂い。冬の冷たい空気と心の裏の冷たい孤独。「どこにもいかないでね」抱き合って寝ることにも誰かの為に生きることにも、理由なんて陳腐なものは存在しない。あるのは美しく残酷な「家族」のカタチ。大好きです。
2009/05/03
ツキノ
4人の映画監督にそれぞれのラストを描かせているのがすごい。だれが企画、依頼したのだろ?やまだないとさんご本人?
2010/07/22
ぐうぐう
ある家族の冬の物語。この歪な家族には冬という景色しかない。春が来ない冬は終わりが無い。ゆえにこの家族にも終わりは来ない。春から逃げ続けるこの家族に、でも胸が締め付けられる。せつなくなる。終わりが描かれていないからこそ、4人の映画監督が寄稿したように、読者もこの3人の家族の冬の終わりを夢想することができる。それもまた、やまだないとの残酷な企てのように思えてくる。傑作!
2009/05/05
chiem
アウトローな男たちと美しい少女のインモラルな関係、これぞやまだないとの真骨頂!?フランス映画みたいなマンガでした。今まで読んできたこの人の作品の中で、一番好きかもしれない。
2009/07/06
cino
【今気づいた】 このパパ達、「キクとハシ」か。コインロッカーベイビーズ。
2014/05/29
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