しんきらり (やまだ紫選集)
しんきらり (やまだ紫選集) / 感想・レビュー
アイアイ
「いつでも子供の手をひいて子供の歩幅で歩いていた」結婚から10年経ち、2人の娘が手を離れ自分の時間を持つ時が再び来た時、パートに出てそれを全額貯金したり、子育ての重圧を一人抱えたり、葛藤しながらも強い女の面差しがある。 夫は威張るだけで、家ではなにもしないし外で女を買う。昭和の女性の辛抱強さ、尊敬。▽図書館
2015/07/30
はげまる
面白い。夫と二人の娘がいる主婦の目線から、家庭を描いたエッセイ風漫画。80年代出版だが、男側からするとドキリとする。そして、自分が子供の頃を思い出す。母親も、さまざまな葛藤と闘いながら自分達を育ててくれたのかと思うと感謝。家庭生活のいろいろな想いをあるのだろうが、しみじみと溶け出てくるような奥深い愛情が本作の魅力。母親にいつか読ませてみたい。
2014/08/30
ぐうぐう
傑作とは、このような漫画を呼ぶためにある言葉なのだろう。それほどに、やまだ紫の『しんきらり』は、タイトル通り、輝いている。どこにでもある家庭の、ほのぼのとした生活の中に、時折挿入される、ドキリとするような心情の吐露。妻であること、母親であること、そして女であることの辛さを残酷に照らし出しながら、人間であることの肯定をはっきりと描いている。本当に本当に、作者の急逝が惜しまれる。
2010/10/12
ツキノ
すんごい漫画だった。母であり、主婦である女性。成長していく娘たち。夫との関係…これが80年代の作品とは。もっともっと読んでみたかった作家、やまだ紫さん。
2010/07/08
ツキノ
再読。7年ぶりか…「主婦」である女性の日常。モノローグが響く。
2017/11/07
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