Kの葬列 愛蔵版 <楠本まきコレクション>
Kの葬列 愛蔵版 <楠本まきコレクション> / 感想・レビュー
ますりん
弥生美術館で開催されている楠本まき展で、随所にこだわりが強烈で、画も見事過ぎるこの作品の原稿を見て数年ぶりに読み直し。今回は意識的に、ペラペラページをめくる感じではなく、画を隅々まで細かく堪能。スタイリッシュで、美しい、死の匂いの夢うつつの世界。私は「Gの昇天」という短編が昔から好きすぎます。永遠に届かない恋心のお話。
2022/10/30
真霜
丘の上で弔いの鐘が鳴っているー。奇妙なアパアトメントの住人達。花に埋もれた空の棺。持ち主だった者の部屋にやってきた新たな入居者。葬儀の中心・Kの遺体をめぐって繰り広げられる死の真相とは。漫画という定形枠を逸脱した、デザイン性の強いコマ割りに白と黒の単一的ながらも、無限の奥行きを感じされる画面作りが目を惹きます。ひとつひとつは短いながらも不穏の足音は響き、そして結末へと。表題作に続く短編も全てが噛み合わさって、鮮やかな芸術作品を形作っています。物語は静かながらも針のような、鋭い痛みが刺さる感覚がしました。
2022/03/27
わか
バイブル。内容ももちろんいいけど、それよりも絵画とか芸術を読んでいるという印象が強くて、隅々まで絵を見るための作品、
2023/11/13
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