家のない少年たち 親に望まれなかった少年の容赦なきサバイバル
家のない少年たち 親に望まれなかった少年の容赦なきサバイバル / 感想・レビュー
もちもちかめ
僕が見た不良の素顔とは、泣き腫らした少年の顔だった…
2017/01/08
小鈴
「『クローズ』って漫画嫌いなんですよ。他のヤンキー漫画みたいのとかみんなほとんど高校行ってたりで、クソだなって」という須藤龍真の母親はシャブ中で、幼いときから食べ物を万引きして盗みに走り、16才で少年院へ。そこで仲間と出会い、強者に搾取されてきた彼らが取った選択は、組織に入らず裏家業で稼ぐこと。未来を夢見た彼らの行く末は。格差とか福祉とかそんな言葉すら届かない日本の底辺。ただひたすらに胸が痛む。また、00年代裏家業史を知ることができます。
2010/12/26
short
主なる取材対象者の龍真という青年の、暗黒社会でのサバイバル、仲間との連帯あり、人情あり、笑いあり涙ありの青春サクセスストーリーとして読むと、大変面白い。これが小説だったらすごく爽やかな感動系の物語になるんじゃないかとすら思う。だけどこれが今日本でおきている現実だと思うと果てしなく深刻です。犯罪少年たちも元をただせば被害者だったと・・それはわかります。わかるけどどうすればいいのか・・・。重すぎるリアル。
2011/01/31
kotte
犯罪を犯す少年達は元被害者の立場でした。幼児期から親がしっかりと関わることの大切さを改めて感じました。少年達は生きることに精一杯で、犯罪であっても手をつけなければ生きていけなかった。そして、自分の居場所も無かった。犯罪を許すことはできませんが、私達はその背景にあるものを認識し、幼児期から子供が健全に育つサポートをするなど、非行少年の問題を社会全体の問題としてみんなで解決していかなければいけませんね。
2016/11/17
かきたにたくま
良書。『ギャングース』原案。先にギャングースを読んでいるとちょっと混乱する。不謹慎だが面白いから原案になったのだと思う。ノンフィクションだが小説のような感じがした。あとがきの著者の言葉で現実に戻される。
2014/10/13
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