マンガと音楽の甘い関係
マンガと音楽の甘い関係 / 感想・レビュー
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
音楽はトキメキの導火線♪ 少女マンガの主人公はバックに花も背負うけど、音符だって背負うのです。音楽雑誌の編集者からフリーライターに転じた著者が、少女マンガと音楽への偏愛を余すところなく語った本書は、エッセイの枠組みを超えた文化論です。恋をするなら〈ショパン系〉? それとも〈リスト系〉? キャラの表情、歌詞のようなセリフ、オノマトペ……白い紙の上に描く無音の世界から音を響かせる究極のテクニックとは? 『のだめ』や『NANA』のような“音楽マンガ”じゃなくても、80年代の少女マンガは音楽に溢れていたのかも。
2015/06/17
ひめありす@灯れ松明の火
表紙/裏表紙がストーリーチックで可愛らしい感じ。これからどうなる?自分でもコンピレーションをしたくなって、もっと沢山聞いて読まなくちゃ!と思いました。お話しのメインになる花の24年組については殆ど読んでいないので、そういう流れなのか~、と思いました。ピアノのシーンって薔薇が咲いていて音符が飛んでるのはここからか!今頭の中に『音楽』がなっている漫画ってどれくらいあるのかなと数えました。『金色のコルダ』『青空エール』『花花』は音楽のイメージが強いなあ。『四月は君の嘘』も大好きだけど、少年漫画括りなんですよね。
2013/12/08
Y
音楽という変わった切り口でマンガを読み説くということで、読む前からわくわくしていたが、予想を裏切らないおもしろさだった。マンガと音楽への愛を再確認できた。本作では音楽を扱ったマンガに限らず、音楽の中の情景を表現しているマンガについても扱っており、音楽が聞こえるわけでもないのにマンガを読んでいるときに音楽が頭の中で大音量で流れた体験をありありと思いだした。「乙女心のインテリ欲」という言葉を気に入った。知的欲求は何かを好きになることから生まれるという話がおもしろかった。
2013/05/10
あきゃぴー
漫画と音楽の関係。面白いです!『勝田文、雲田はるこ、水城せとな、ヤマシタトモコ、豪華ロングインタビュー収録』雲田はるこさん『ばらの森にいた頃』のイメージ曲はモーツァルトのクラリネット協奏曲の2楽章。『猫っ毛』は無音だけどオープニングテーマ曲はあるとか、小樽編だけは矢野顕子さんのピアノ弾き語りとか。ヤマシタトモコさんは、すべての作品の源は音楽とのことで、ネームは踊りながら考えるとか、そういえばコミックの後書にいつも作業中のBGMを紹介してたなぁ。ちゃんと読もう。
2015/10/29
昭和っ子
そうだ、音楽だったんだ!大好きだった少女マンガの中で引用され、登場人物の心情や場面の雰囲気を伝えていた楽曲たちを私も追いかけていました!憧れの入り口はすべて少女漫画からでした!だってストーリーやセリフ、絵の中に明らかに音楽が感じられるんだものねー!「あらゆる芸術は音楽の状態に憧れる」ブンブンと音が出る位うなずきながら読みました。ああ、幸せ!
2013/03/19
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