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センネン画報

センネン画報

センネン画報

作家
今日マチ子
出版社
太田出版
発売日
2008-05-15
ISBN
9784778320591
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センネン画報 / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

とおい思い出のあおを思いかえすと、淡くて透き通っていて少し塩のにおい。夜の暗闇のなかで街灯がぼんやりあたりを濃いあおにして、ふと見つけたホタル。つかまえることはできなかったけど、帰り道がほんのり嬉しい。 お泊まりの夜、家を抜け出して夜明けをみた。街の清浄なあおのにおい。 1両だけの電車、遠ざかるオレンジのあかり。迎えがあるとわかっていても、世界に自分だけになったような。ぞっとするほど寂しいような、なんだか心地よいような。自分の思い出のなかの様々なあおを拾える。

2019/09/23

❁かな❁

皆さんのレビューで気になっていたので、まずは処女作から読んでみました!とっても優しい色合いで透明感があり綺麗な作品でした♪絵が透明感があるだけではなく内容も青春していて瑞々しく少し清潔なエロスもあり(笑)なんとも言えない素敵さで何度も読み返したくなる感じです☆この作品は今日マチ子さんがブログで毎日描かれている1ページマンガだそうです。季節ごとに分かれています。帯で森見登美彦氏が「こんなにどきどきするのはなにゆえか!」と書かれてたそうです!書き下ろし「海まで36km」も良かったです♪お気に入りになりました♡

2014/08/28

佐々陽太朗(K.Tsubota)

「冬 春よりも あたたかかった」という言葉にはっとする。白と淡い青の世界。風とカーテン、カーテンに隠れた世界、隠れているのに目をそらせなくてはと焦る。日常にあるちょっとエロティックでドキリとする瞬間。こんな感性を持つ作者は、同じ時代を生きていても、私とはまったく違う世界を生きている。

2019/02/17

greenish 🌿

言葉にならない心の揺らぎを一頁一編に綴った、叙情マンガ家「今日マチ子」さんの言葉のないマンガ  ---印象的な青の世界。でもそれは、夏の、光り輝く、無邪気な青じゃない。優しさもあり、憂いもあり、彩度を下げ明度を上げたような透明な青。青なのに秋めいた青の世界。その中にいる学生たちの不確かな深層心理を、日常から切り取りフォーカスした視点が心を打つ。どこか既視感がある…何者でもない若い心に寄り添ってくれた、銀色夏生さんの視点に似ている。今まさにそこにいる人も、通り過ぎてきた人も、きっと記憶のある青の世界…。 ⇒

2017/05/06

ぶんこ

漫画なのか、イラストで描いた青春俳句の世界というか、とてもユニークな漫画!でした。フランス映画のような、心象風景を漫画にした作品? これは傷つきやすく、繊細な若い頃に読んだら手放せなかったでしょう。10代から20代前半の甘酸っぱい青春時代がふつふつとよみがえりました。

2016/05/06

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