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ウツボラ(1) (F×COMICS)

ウツボラ(1) (F×COMICS)

ウツボラ(1) (F×COMICS)

作家
中村明日美子
出版社
太田出版
発売日
2010-06-09
ISBN
9784778321130
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ウツボラ(1) (F×COMICS) / 感想・レビュー

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「ウツボラ」とは作中に登場する小説のタイトルなのだけど、いったいどういう意味があるのだろう?鬱洞?鬱なほら吹き?ある少女の飛び降り自殺をきっかけに動き出すサスペンスなのだが、巻き込まれていく小説家同様、読んでいるこちらもどんどん引き込まれていく。伏線らしいものは多少ありながら、1巻の段階では先が全く読めない。明日美子さんの描く少女がまた妖艶で、何かを抱えているんであろう壮年の小説家も耽美な世界に似つかわしいキャラデザだ。担当編集者も何かありそうだし、いくつもの点と点が次巻では繋がっていくのだろうね。

2013/08/08

エンブレムT

謎の死を遂げた美少女・朱。顔のない死体としての彼女がこの物語を牽引していく。ストイックな作家・溝呂木は、彼女にソックリな美少女・桜の謎めいた言動に翻弄される。この作品は1つの小説をめぐるミステリーなんですが、怖いほどに耽美な世界になっております。確かなモノが何一つない中で、登場人物達の心の中の闇だけがクッキリと描き出されているのです。ゾクゾクするのは黒いエロティシズムとでも言えばいいのか?うまく言葉に出来ないんだけど、深く深く引き込まれました。

2010/06/23

❁かな❁

仲良しのお気に入りさんに中村明日美子さんを教えてもらってから、ここ最近、明日美子さんのマンガをよく読んでます!今回は初めてのジャンルです!今まで明日美子さんのBL、少女漫画を読ませてもらいましたが、これは怖い雰囲気でミステリアスで少し官能的でもある感じです。インパクトのある表紙の黒髪の美少女がこの作品にピッタリで、とても謎めいていて続きがどうなるのか気になって仕方ありません!中村明日美子さん、いろんなお話書かれますが今のところ、それぞれツボです☆

2013/07/07

藤月はな(灯れ松明の火)

文学研究会の中村明日美子ファンの先輩の布教本。吸い込まれるような瞳、流れるような緑の黒髪、雪のような肌とシンプルな黒い服のコントラストと静謐なのにどこかじゅくり、じゅくりと真赤な淵が覗くような確信めいた予感がする一巻。果たして自殺した「彼女」は本当に「彼女」であったのか。

2012/05/23

Nyah

【世界には二つのものしかないと思っていた 「こっち」と「あっち」だ そして自分は常に「こっち」に立っているのだと ずっとそう思っていた しかし「こっち」がなければ「あっち」 もない 「あっち」がなければ「こっち」もない 二つの存在がお互い無くしてはありえないことに気づいた時 私は 世界のさかいめが分からなくなった】頭身自殺で顔のない死体藤乃朱と、彼女の携帯に履歴のあった小説家溝呂木と、双子の妹三木桜。ウツボラは盗作で‥。エロエロ。

2023/06/09

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