淡島百景④
淡島百景④ / 感想・レビュー
ぐうぐう
3年以上ぶりの最新巻。群像劇である限り、主人公は入れ替わっていくが、それは誰もが主人公と成り得ることを告げてもいる。別の自分になりたいと歌劇学校に入学してきた彼女達は、別の自分になろうとする自分と改めて向き合っていく。自身の他作品と比べて、大きめのコマで描かれる本作は、サクサクッとした感触があり、それは志村貴子の軽やかなペンタッチにも表れている。簡単に描いたように見える(実際はそうじゃないのだろう)上手さほど最強なものはない。昭和30年代の、画が最強だった頃の手塚治虫を彷彿とさせる、それは上手さだ。
2022/08/28
koke
連作短編なので最初はとりとめのない感じもしたが、読み終えてみるとこの順番で読む以外ありえないと感じる。『百年の孤独』並みに長く広い人間関係の連鎖に巻き込まれる感じ。そして『青い花』ファンのための番外編…誠に、誠にありがとうございます。
2022/11/29
ソラ
久しぶり過ぎて過去とのつながりとか覚えていないことが大半だったのだがこの巻単体としても十分に楽しめる内容。青い花読んでたらより楽しめるかも。
2023/04/30
コリエル
1話目に登場した田畑若菜も淡島を出て、すでに新しい道を歩んでいるというこのスピード感よ。彼女が折り重なっていく歴史のページの途中になり、また新しい少女たちが淡島の門を叩いていく。これで完結なのかなと思いながら読んだけれどあと1冊残っていた。巻末番外編に登場の青い花のあきらとふみも楽しく暮らしているようで良かった。
2022/09/06
連雀
最終巻の為に再読です。
2024/05/22
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