インセスト: アナイス・ニンの愛の日記 【無削除版】1932~1934
インセスト: アナイス・ニンの愛の日記 【無削除版】1932~1934 / 感想・レビュー
rinakko
日記と創作を絡み合わせ、芸術家として生きる矜持。アナイス・ニンの日記を、これだけ纏まった形で読んだのは初めて。分身、親友、麻薬…という本人の呼び方が、あまりにも字義通りなのに驚嘆した。日記に憑かれ、日記に生かされ、どんな告白も書かずにはいられない。内面を突きつめ、深めていこうとする軌跡。恋多き…というよりは、才能や父性に惚れ込み、神の如き存在に焦がれ続けた女性が見えてくる。そして複数の恋愛の中で、なぜアナイスは母親の役割を演じてきたのか…。ランク博士の精神分析に出会い、古い呪縛から解かれていく件は胸を打つ
2013/11/26
rabbitrun
性愛小説家として知られる女性が自身の愛欲について語った男子禁制の書。日記とはいえ書名(近親相姦)の内容を含む過激な描写に躊躇がないところに感服する。愛人の1人で本書にも登場するヘンリー・ミラーが当時執筆していた「北回帰線」(序文はアナイスが書いた)とは合わせ鏡のような作品であり、あわせて読みたい。
2017/03/27
mejiro
60年以上も日記を書き続けた継続力、複雑な恋愛関係、めまぐるしく変化する感情と冷静に観察し言葉にする能力など驚くばかりだった。よくある日記のイメージを覆された。
2014/03/17
デンバース
日記の可能性がわかる本。
2014/07/27
高野竜作
どろどろ
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