ソロー日記 春
ソロー日記 春 / 感想・レビュー
kasmin
今のここから解き放たれ、森の奥の濃い香りのただ中にいるような、自由で満ち足りた心地に。ああ、まぎれもなくソローです。いつからか私がなくしたもの。いつ無くしたのだろう……。ソローは持たない幸福をいかにも豊かに愛で、たくさんの恵みを持って輝いてみえます。日記の随所に見られるソロー独自の哲学は難しいけれど、何故かしら触れているだけで満たされます。ソロービアンである友人ブレーク(本書の抜粋者)との往復書簡も読んでみたい。在りし日の、春を歓ぶソローに出会えました。
2016/04/09
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