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ロマンチック・ドリンカー;飲み物語精華集

ロマンチック・ドリンカー;飲み物語精華集

ロマンチック・ドリンカー;飲み物語精華集

作家
長山靖生
出版社
彩流社
発売日
2019-08-19
ISBN
9784779126062
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ロマンチック・ドリンカー;飲み物語精華集 / 感想・レビュー

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❁Lei❁

飲み物が印象的に登場する作品を集めた近代文学アンソロジー。お茶をしながら優雅に読みたくなる本です。お気に入りは、すてきな詩集や画集が置いてある小屋に迷い込み、ココアを飲みながら不思議な話を耳にする、立原道造「緑蔭倶楽部」。幻想的でノスタルジックな詩情が漂う小説です。他には、香り高い抹茶の風味と故郷・金沢の思い出が結びつく室生犀星「性に目覚める頃」や、美少年が資生堂パーラーにて牛乳を飲む横光利一「パーラーにて」(『花花』より)などが好き。近代文学の瑞々しさを味わい尽くす、贅沢な時間を過ごすことができました。

2024/07/30

SIGERU

YOUCHANさんの小粋な装丁のお蔭で、読んでいる自分までが伊達者になったような気分を味わえる、綺麗なアンソロジー。まず、堀辰雄や立原道造の詩的散文により、あえかな空想の世界に誘われる。編者の企みは成功だ。初読の松村みね子も面白かったが、幸田露伴『軽井沢』が、思わぬ拾い物。明治末期、洋行した日本の令嬢が、日本製の缶詰をめぐりドイツの令嬢に侮辱される。日清・日露戦争に勝利したものの、未だ後進国と見做されていた日本の微妙な立場が巧みに暗示された、愛すべき小品。舶来ライムジュースが小道具として良く効いている。

2021/06/23

スイ

タイトルを見て、「ワーオ!お酒の話!これは読まなきゃ☆」と思ったのだけど、お酒一滴も関係なかった…先走った…。 様々な書き手の作品を、「飲み物」というくくりでまとめたもの。 コーヒーやオレンジエードなどなど。 こういう選集は、知らなかった作家に出会えたり、知っている作家でも知らない面が見えたりするのが楽しい。

2019/09/19

りくう

終始お洒落さ漂う短編集。初めて読む作家も多く、今後また読書の幅が広がりそう。

2020/08/19

mick

表紙の可愛さに魅かれた。短編集で頁数も少ないが読了に時間かかる。いくつかの作品はこれまでに読んだことがあると気づいた。好みの文章というのは変わらないものだ。

2019/09/05

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