思考のエシックス: 反・方法主義論
思考のエシックス: 反・方法主義論 / 感想・レビュー
ポカホンタス
読書会で1年半ほどかけて読了。鷲田先生特有のひねりのある文章で、多方面にはびこる方法主義批判が展開される。大変啓発された。色々な人とディスカッションでき、様々な「読み」があることを体験できた。
2018/05/20
amanon
哲学論文集ということで、予想外の歯応え。とりわけ前半の方法を巡っての抽象的な論考は、半ば字面を追うだけという塩梅。この辺りはもう一度読み返す必要あり。ただ、サブタイトルにもあるように、「方法」という概念というか、やり方が持つ危うさのようなものは何となく感じ取れたか。恐らく近代以降の哲学に揺さぶりをかけようという著者の意図があるのだろう。個人的には終盤のケアに関する論考がとりわけ興味深く読めた。ケアの現場にいる者として、気づかされたこと、意表を突かれたことなどが少なからずあった。いわば著者の倫理感の真骨頂。
2017/08/08
メルセ・ひすい
9. 19 京大人文Dr. 阪大院教授 いきなりラテン語?? 哲学の道は厳しいのです・難しい! 「方法」は脱ぎ捨てられるべきなのか-。事象をときに覆い隠してしまう「方法」の緻密さではなく、事象に肉薄する別の緻密さの尺度というものが、思考にはあるのではないか。哲学における「方法」の意味を問う。
2007/08/26
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