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若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)

若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)

若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)

作家
内田樹
石川康宏
出版社
かもがわ出版
発売日
2010-06-18
ISBN
9784780303605
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若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱) / 感想・レビュー

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おさむ

題名のとおり、若者向けにあの難解極まりないマルクスの著書を、何故か往復書簡の形で紹介する。悲しいことに、2人の筆者の筆力の違いが歴然過ぎる(もちろん内田先生が読みやすく、石川さんは読みづらい)。これならば内田先生の単著にして欲しかったなあ。社会の悪(障害や罪や抑圧)を取り除けばよくなるというのは間違い。まずは自分自身を省みて隣人の障害や抑圧になっていないかを問う所から始めるべき。こんな風に、マルクスを全て賛同するのではなく、留保する。この姿勢こそが内田節ですね。第2、第3弾もあるみたいだから読もうかなあ。

2020/05/29

空猫

百田尚樹[海賊と呼ばれた男]を読む→出光佐三[マルクスが日本に生まれていたら]を知る→[マルクス]の知識が無い事に気付く→本書にたどり着く→ユダヤ人問題とかはいいのでナナメ読み→マルクスの知識がちょっとだけ増えた(講義のような文章で分かりやすいが[○です。つまり△。例えると□。要するに☆]読むとくどい)

2016/11/10

spatz

難解なこと複雑なこと、諸々をバリバリかみくだいてわかりやすくすることが大好き、という内田さん。往復書簡の体裁で、石川先生のやや難解な文のあとの内田先生のわかりやすさが際立つ。どうしてこうマルクスの使う言語そのものがこう難解なのか、大きなハードル。哲学全般にいえることだろうけど。そもそもの日本語の意味がわかりにくい、のはよくある。このかなり意味のわからない日本語は原文が少しでも読めればおおもとではどうなっているのか、もしかしたら響きが違って多少理解ににじりよれるのではないか、とおもったけれど。

2023/05/30

しんすけ

内田樹と石川康宏との往復書簡という形で交わされる「マルクスへの熱い吐息」とでも表現できる本になっている。 石川康宏が対象文献の背景や主旨について分析を行った後、内田樹が意見を加えるという構成になっている。 面白いのは、石川康宏が書いてもいないことを内田樹があたかも書いているかのように表現する箇所があることだ。 それは石川康宏ならそのように表現するだろうということであり、全くの出鱈目でもない。 内田樹自身も書いているが、こんなところはレヴィナスを彷彿させる。

2019/05/24

nchiba

歴史の教科書なんかで国富論とか資本論とか習って、とりあえずテストでそれを書いて当たっていればよしとするような教育を受けてきたのはとても残念なことだったのだなあと痛感した。きっと頭の良い人はそういう教科書に出てきたような本をちゃんと読んでいるのではないかと思うのだ。というわけで、僕もなにか選んで読んでみようと思う。それと、マルクスを読むならヨーロッパの歴史を学ばないことには始まらない様な気もした。というかヨーロッパの歴史に興味を持ってしまった。こっちも突っ込んでみたい。読書は思索の世界を広げるのだなあ。

2010/08/22

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