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沖縄とヤマト―「縁(えにし)の糸」をつなぎ直すために

沖縄とヤマト―「縁(えにし)の糸」をつなぎ直すために

沖縄とヤマト―「縁(えにし)の糸」をつなぎ直すために

作家
小森陽一
出版社
かもがわ出版
発売日
2012-05-01
ISBN
9784780305364
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沖縄とヤマト―「縁(えにし)の糸」をつなぎ直すために / 感想・レビュー

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二人娘の父

あえて「沖縄とヤマト」という構図をつくり、何かを語ることには、やや抵抗もある。しかし、客観的には日本と沖縄の問題を構造的に把握するためには有効な図式である。その点を意識した編者によって、4人の沖縄県民の語りを「証言」として聞いていく構成。ダントツに面白いのはやはり石川真生さんである。既存の運動体への違和感や批判も頷けるところ。我部氏の国際政治からのアプローチは、学ぶことが多かった。編者による「沖縄ノート」の語りは、当時のインテリ系高校生たちが、あの難解な文章をどのように受け止めたのかが分かり、興味深い。

2023/12/12

Hiroki Nishizumi

少々ノスタルジックに語られる沖縄論。証言者達の生真面目な性格が伝わるものの、なんとなくインテリ色が強くて各々の文章には頷けるものの、本書の提案では本書がいうところの沖縄とヤマトの関係改善にはなかなか結びつかないのではないか、結果が出るのに無用に時間がかかるのではないか、という気がした。’47年9月の天皇メッセージ、52年4月28日沖縄「屈辱の日」といった歴史、また米軍の対中戦略や東アジア戦略については参考になった。評価C

2012/07/14

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